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◆スパニングツリー設定2(プライオリティの変更)

※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
 資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。



◆スパニングツリー設定2(プライオリティの変更)

 ここでは、「スパニングツリー設定1(ルートブリッジの選択)」で構築したネットワークをそのまま使います。スイッチのプライオリティを変更して、意図的にルートブリッジを決めます。

ルートブリッジは、スイッチのBIDによって決まりました。

BID = プライオリティ + MACアドレス

 デフォルトのプライオリティは、「32768」ですから、スイッチに特にプライオリティの設定を行わなければ、MACアドレスが、最も小さいスイッチがルートブリッジに選出されることになります。

 「スパニングツリー設定1(ルートブリッジの選択)」で検証したように、下のようにネットワークを構成した場合、ルートブリッジは、Switch_Aになります。

Switch_A ・・・ 0006.2afb.9f80
Switch_B ・・・ 0008.214f.7580


 スイッチの処理能力は、機種によってさまざまです。処理能力の低いスイッチが、ルートブリッジになったらどうでしょうか?できれば、なるべく処理能力の高いスイッチをルートブリッジにしたいわけです。

そこで、プライオリティの設定を行えば、管理者の意思でルートブリッジの選出をコントロールできるようになります。

それでは、ネットワークの構成は、変更しないで、Switch_Bのプライオリティを変更してみます。

Switch_Aのプライオリティ ・・・ 32768(変更なし)
Switch_Bのプライオリティ ・・・ 4096


●プライオリティを変更する

 プライオリティを変更するには、グローバル設定モードで、「spanning-tree vlan {VLAN番号} priority {プライオリティ値}」コマンドを使用します。

一般的に、プライオリティ値には、4096の倍数を設定します。

Switch(config)#spanning-tree vlan {VLAN番号} priority {プライオリティ値}

プライオリティ値: 0〜65535の範囲で設定します。

Switch_Bのプライオリティを変更します。

Switch_B(config)#spanning-tree vlan 1 priority 4096

Switch_Bのプライオリティを変更してしばらく待つと、Switch_Bがルートブリッジになります。


 スイッチのポートを確認してみるとSwitch_Aの「f0/2」のLEDが橙色になっていることが確認できます。このポートがブロッキングポートになっていることが確認できます。


 ルートブリッジの全てのポートは、指定ポートになりますから、Switch_Bの「f0/1」、「f0/2」は、指定ポートになります。

 ルートポートは、ルートブリッジ以外のスイッチで、スイッチごとに1つ決まります。Switch_A上のSwitch_A-Switch_B間の2つのリンクは、ルートブリッジまでのパスコストが同じです。つまり、ポートIDの小さい「f0/1」がルートポートになります。

「show spanning-tree brief」コマンドを使って、ルートブリッジ、ポートのステータスを確認してみます。

Switch#show spanning-tree brief

●Switch_Aの出力
Switch_A#show spanning-tree brief

VLAN1
  Spanning tree enabled protocol IEEE
  ROOT ID    Priority 4096
             Address 0008.214f.7580
             Hello Time   2 sec  Max Age 20 sec  Forward Delay 15 sec

  Bridge ID  Priority    32768
             Address     0006.2afb.9f80
             Hello Time   2 sec  Max Age 20 sec  Forward Delay 15 sec

Port                           Designated
Name    Port ID Prio Cost Sts  Cost  Bridge ID      Port ID
------- ------- ---- ---- ---  ----  -------------- -------
Fa0/1   128.7   128  19   FWD  0     0008.214f.7580 128.7
Fa0/2   128.8   128  19   BLK  0     0008.214f.7580 128.8
Fa0/3   128.9   128  19   BLK  19    0006.2afb.9f80 128.9
Fa0/4   128.10  128  19   BLK  19    0006.2afb.9f80 128.10
Fa0/5   128.11  128  19   BLK  19    0006.2afb.9f80 128.11
Fa0/6   128.12  128  19   BLK  19    0006.2afb.9f80 128.12
Fa0/7   128.13  128  19   BLK  19    0006.2afb.9f80 128.13
Fa0/8   128.14  128  19   BLK  19    0006.2afb.9f80 128.14
Fa0/9   128.15  128  19   BLK  19    0006.2afb.9f80 128.15
Fa0/10  128.16  128  19   BLK  19    0006.2afb.9f80 128.16
 ・
 ・

●Switch_Bの出力
Switch_B#sh spanning-tree brief

VLAN1
  Spanning tree enabled protocol IEEE
  ROOT ID    Priority 4096
             Address 0008.214f.7580
             This bridge is the root
             Hello Time   2 sec  Max Age 20 sec  Forward Delay 15 sec

  Bridge ID  Priority    4096
             Address     0008.214f.7580
             Hello Time   2 sec  Max Age 20 sec  Forward Delay 15 sec

Port                           Designated
Name    Port ID Prio Cost Sts  Cost  Bridge ID      Port ID
------- ------- ---- ---- ---  ----  -------------- -------
Fa0/1   128.7   128  19   FWD  0     0008.214f.7580 128.7
Fa0/2   128.8   128  19   FWD  0     0008.214f.7580 128.8
Fa0/3   128.9   128  19   BLK  0     0008.214f.7580 128.9
Fa0/4   128.10  128  19   BLK  0     0008.214f.7580 128.10
Fa0/5   128.11  128  19   BLK  0     0008.214f.7580 128.11
Fa0/6   128.12  128  19   BLK  0     0008.214f.7580 128.12
Fa0/7   128.13  128  19   BLK  0     0008.214f.7580 128.13
Fa0/8   128.14  128  19   BLK  0     0008.214f.7580 128.14
Fa0/9   128.15  128  19   BLK  0     0008.214f.7580 128.15
Fa0/10  128.16  128  19   BLK  0     0008.214f.7580 128.16
 ・
 ・

 プライオリティの設定を行えば、管理者の意思でルートブリッジの選出をコントロールできるようになることが確認できたと思います。

 次の「スパニングツリー設定3(コストの変更)」では、スイッチのコストを変更した場合、ルートブリッジの選出にどう影響があるのか確認してみます。

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