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◆QoS・優先制御の仕組・PQ+WFQ
※動作確認は、YAMAHA RTX1100ルータで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、ファームウェアのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆QoS・優先制御の仕組・PQ+WFQ
ここまで、PQ、CQを紹介してきましたが、もっと複雑な処理でQoSを実現する方式もあります。その処理方式とは、同じ優先度の待ちキューをさらに通信単位で分割する方式と複数の優先制御方式を組み合わせる方式です。
高性能ルータには、このような複雑なQoSを実装している製品があります。
◆PQ+WFQ (Weighted Fair Queuing)
優先度別にキューを用意するだけの方式にも限界があります。それは、同じキュー内にで、早いもの勝ちとなってしまい、特定の端末や特定の通信だけが優先されることになってしまうからです。
そこで、同じ優先度の中で平等にパケットを流すように考えられたのがWFQです。WFQでは、IPアドレスやポート番号を基にパケットを識別して、各々の通信ごとに専用のキューを作成ます。また、同じ端末でも宛先やアプリケーションが異なれば専用のキューが作成されます。
このようにして、特定の端末や特定の通信で独占され優先される状況を回避します。
◆複数の優先制御方式を組み合わせる方式
高価な高性能なルータになると複数の優先制御の良い点を組み合わせてQoSを実装している製品もあります。
例えば、重み付けを定義できるCQと通信ごとに平等にパケットを送りだすことができるWFQを組み合わせたCBWFQなどがあります。他にも複数の優先制御を組み合わせた技術やベンダーごとに様々なQoS技術があります。
「QoSとは(その1)」〜「QoS・優先制御の仕組・PQ+WFQ」まで、優先制御について説明してきましたが、これでQoS対応が万全であるとは言えません。
いくら優先制御を行ってパケットを出口インタフェースへの出力を制御してもキューが一杯になってしまえば、パケットは、キューの前の段階で溢れ続けてしまうだけです。
そこで、帯域制御という仕組みが重要になってきます。
次の「QoS・帯域制御(その1)」からは、帯域制限について説明してゆきます。
「QoS・優先制御の仕組・CQ」 ← 前項 | 次項 → 「QoS・帯域制御(その1)」
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