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◆OSI参照モデル
※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆OSI参照モデル
「プロトコルとは」では、コンピュータシステム間で通信を行うには、様々なプロトコル(約束事)を守らなければならないと説明しました。
コンピュータ間で、データをやり取りするためには、ケーブルなどの物理的形状から、ファイル転送に関すること、アプリケーションに至るまで、様々なプロトコルが必要です。
もしも、これらの約束事を一つのプロトコルを行ったとするとどうでしょうか?
ネットワーク上には、様々な機械が存在します。ケーブルの種類が違ったり、コネクタの形状が違ったり、アプリケーションが違ったりします。これら全てのことを一つのプロトコルで行うのは、とても大変な作業になってしまいます。
プロトコルをバージョンアップする時は、どうでしょうか?最悪、全部作り直しですよね!
一つのプロトコルで、全てのことを行うのは、あまり効率が良いとは言えません。
そこで、異機種間でデータ通信を実現するために、OSI参照モデル(Open System Interconnection:開放型システム間相互接続)が、国際標準化機構(ISO)により定められています。
OSI参照モデルとは、コンピュータが持つべき通信機能を7階層に分割した参照モデルです。俗にOSI 7層モデルと呼ばれることもあります。
●OSI参照モデル
モデル化の結果、次のようなメリットが生まれます。
例えば、
・各層のとのインタフェースが変わらなければ、他の層を気にする必要がなくなります。
電子メールを送る時にどんな、どのコネクタにケーブルを接続するのか、インターネット接続は、ADSLなのか、ISDNなのかを気にする必要はありません。
メールのデータは、MUA(メールの送受信などを行なうソフト:Outlookなど)が位置するアプリケーション層から下の層に降りて行き、接続しているケーブル(物理層)を通じて、電気信号(ビット信号)として相手のコンピュータに届きます。受信した相手は、受け取った電気信号を下層から上層に渡して行き、最終的に相手のMUAに届けます。
・同一階層とのプロトコルのやり取りだけに専念できる。
各層が役割分担をすることで、下層や上層のプロトコルが、どんな仕事をしているのかを気にする必要がなくなります。各層は、下層や上層を気にすることなく、同一階層のプロトコルとの処理に専念できます。
※OSI参照モデルは、ISO(国際標準化機構)が提唱していますが、あくまで概念モデルで、それに忠実に従ってプロトコルが開発されているわけではありません。実際には、複数の階層にまたがるプロトコルも存在します。
「プロトコルが異機種間接続を可能にする」 ← 前項 | 次項 → 「役割分担をするOSI参照モデル」
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