 |
|  |
◆QoS・帯域制御(その3)
※動作確認は、YAMAHA RTX1100ルータで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、ファームウェアのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆QoS・帯域制御(その3)
優先制御では、パケットの優先度に応じて、パケットを優先度に応じた待ちキューに振り分ける技術がありました。
帯域制限においても、パケットの優先度に応じて、待ちキューの各々に対して、破棄するパケットの数を制御できる技術があります。
この技術のことをWRED(Weighted Random Early Detection)といいます。
◆WRED(Weighted Random Early Detection)
待ちキューでパケットが一杯にならないように、ランダムにパケットを破棄する技術にREDがありましたが、WREDの場合、パケットの優先度を考慮してパケットを破棄することができます。この点が、REDよりもWREDが優れている点です。
WREDでは、待ちキューにパケットが溜まってきても優先度の高い待ちキューからは、なるべく、パケットを破棄しないで、優先度の低い待ちキューから破棄されるように、しきい値を低く設定することで、優先的にパケットを破棄させることができます。
そして、優先度の低い待ちキューからの破棄だけで、対処できなくなると優先度の高い待ちキューから破棄してゆきます。
しかし、この方式でパケットを破棄したとしても、TCPの通信では、通信相手の端末がパケットを送信する量を減らすように送信元の端末に通知して帯域幅が調整されますが、UDPの場合は、フロー制御がないため、相変わらず、パケットがルータに押し寄せてくることとなります。
このような状況に陥らないように、ルータによっては、TCPやUDPの通信に応じて、さらに細かく破棄するパケットを制御することができるルータがあります。
大量に送り送られてくるUDPパケットを多めに破棄することで、UDPの通信が有利になる状況を回避することができます。
ここまで、帯域制御について説明したきましたが、問題がないわけではありません。
TCPの通信は、フロー制御が機能して、輻輳時には、ウィンドウ・サイズが小さくなりルータに送られるパケット量は少なくなりますが、輻輳が緩んでくると、再びウィンドウ・サイズが大きくなり、ルータにパケットが押し寄せることとなります。
この問題を回避する装置として帯域制御装置という機器があります。
帯域制御装置は、ルータを通過するTCPパケットの中身であるウィンドウ・サイズの値を書き換えることで、帯域幅を調整しています。
「QoS・帯域制御(その2)」 ← 前項 | 次項 → 「QoS・パケットの識別(その1)」
<ネットワーク資格の練習問題に挑戦> ●CCNA練習問題に挑戦!(650問)
●Network+練習問題に挑戦!(393問)
●テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験
◆Cisco実機で学ぶ(CCNAスイッチ編) |
 |
|
<関連メニュー>
●CCNA実機で学ぶ
●CCNP実機で学ぶ
●CCENT(ICND1)実機で学ぶ
●ICND2実機で学ぶ
●SDMで設定する(Cisco実機で学ぶ)
●CCENT・CCNA無線実機で学ぶ
●アライドテレシス実機で学ぶ
●YAMAHAルータ実機で学ぶ
●TCP/IP入門・無料ネットワークツール
●PLCでホームネットワーク構築
|
|
 |