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◆QoS・パケットの識別(その1)
※動作確認は、YAMAHA RTX1100ルータで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、ファームウェアのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆QoS・パケットの識別(その1)
QoSの機能には、大きく分けると「パケットの識別」、「優先制御」、「帯域制御」の3つの機能があり、この機能を使って動作しています。
ここまで、「優先制御」、「帯域制御」について説明してきました。ここでは、「パケットの識別」について説明してゆきます。
「優先制御」、「帯域制御」においてパケットの優先度を識別し、優先度に応じた待ちキューに振り分けたり、パケットの破棄を行っていると説明してきました。
それでは、パケットの優先度をどのように判定しているのでしょうか?
ルータは、自動的にパケットの優先度を判定することができません。事前にどのような情報を持ったパケットが優先度が高いのか、低いのかを定義しておく必要があります。
ルータが主に識別する情報には、以下のようなものがあります。
・IPアドレス
・TCP,UDPのポート番号
・IPヘッダ内のTOSフィールド
・VLANタグ
IPヘッダの詳細は、下図の通りです。
0 |
15 |
16 |
31 |
バージョン
(4ビット) |
ヘッダ長 (4ビット) |
TOS
(8ビット) |
パケット長
(16ビット) |
識別番号
(16ビット) |
フラグ
(3ビット) |
フラグメントオフセット
(13ビット) |
TTL
(8ビット) |
プロトコル番号
(8ビット) |
ヘッダチェックサム
(16ビット) |
送信元IPアドレス
(32ビット) |
宛先IPアドレス
(32ビット) |
オプション |
パディング |
|
←―― |
32ビット |
――→ |
VLANタグの詳細は、下図の通りです。
IPアドレスでは、通信する端末を識別できます。TCP,UDPのポート番号では、アプリケーションを識別することができます。
つまり、IPアドレスとポート番号の組み合わせで、端末やアプリケーション単位に優先度を判定することができます。
「IPヘッダ内のTOSフィールド」や「VLANタグ」は、ルータやスイッチが優先度を他のルータやスイッチに優先度を知らせるために使用されています。
基本的に端末側から、これらの情報が、書き込まれてパケットが送られることがないため、ルータで行われるQoSのパケットの識別には、主に「IPアドレス」、「TCP,UDPのポート番号」が使用されています。
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