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◆VTPとは
※動作確認は、Catalyst2950スイッチで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
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※動作確認は、Catalyst2950スイッチで確認しています。
◆VTPとは
大規模な、ネットワークでVLANを作成、管理するのは、容易ではありません。各スイッチ上で、VLANを作成し、ポートに割り当てを行わなくてはなりません。
ネットワークの規模が大きくなればなるほど、作業量が増えてきます。また、VLANの数が増えれば、さらに作業量が増えてきます。
VTP(VLAN Trunking Protocol)を使うとVLANの管理が容易になります。VTPは、Cisco独自のプロトコルで、Ciscoスイッチでサポートされています。
VTPでは、ドメインという概念を用いています。同一ドメインに所属するスイッチは、VTPアドバタイズメントを交換することで、VLAN情報を自動的に維持します。
◆VTPのモード
VTPは、サーバモード、クライアントモード、トランスペアレントモードの3つのモードがあります。管理ドメイン内には、サーバモードのスイッチが、1台以上、存在しなければなりません。
モード |
VTPのリスニング |
VLANの作成 |
VLANの削除 |
サーバ |
○ |
○ |
○ |
クライアント |
○ |
× |
× |
トランスペアレント |
×
転送は行う |
ローカルのみ |
ローカルのみ |
VTPの設定を行う際には、Catalystスイッチに所属するVTPドメイン名を指定します。同一ドメインに所属することで、VTPアドバタイズメントを交換し、VLAN情報を自動的に維持するようになります。
VTPドメイン名を指定したら、スイッチをどのモードで動作させるのかを指定します。
●サーバモード
VLANの作成、変更、削除が行えます。設定したVLAN情報は、NVRAMに保存されるため、再起動してもVLANの情報は保持されます。管理ドメイン内には、サーバモードのスイッチが、1台以上を設置する必要があります。デフォルトで5分間隔で、VTPアドバタイズメントを送信しています。
●クライアントモード
クライアントモードのスイッチは、VLAN情報の作成、変更、削除を行うことができません。処理能力の低いスイッチに向いているモードです。再起動すると、VLAN情報は消えてしまいますが、VTPアドバタイズメントを受信すると再び、再学習します。
●トランスペアレントモード
トランスペアレントモードのスイッチは、ローカルのみに有効な、VLANの作成、削除が行えます。このVLAN情報は、他のスイッチに伝送されることはありません。また、他のスイッチからのVTPアドバタイズメントを受信しても処理は、行なわず、転送します。
次の「VTPの設定(vtp domain)」では、Catalyst2950上でVTPを設定してゆきます。
<ネットワーク資格の練習問題に挑戦> ●CCNA練習問題に挑戦!(650問)
●Network+練習問題に挑戦!(393問)
●テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験
◆Cisco実機で学ぶ(CCNAスイッチ編) |
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<関連コンテンツ>
・VLANとは
・VLANの設定
・VLANデータベースの削除(delete vlan.dat)
・複数スイッチにまたがるVLANの作成
・トランクとタギング(ISL、IEEE802.1Q)
・トランクの設定(switchport mode trunk)
・VTPとは
・VTPの設定(vtp domain)
・VTPの確認(show vtp status)
・VTPプルーニング(vtp pruning)
・VLAN間ルーティング
<関連メニュー> ●CCNA実機で学ぶ
●CCNP実機で学ぶ ●アライドテレシス実機で学ぶ
●TCP/IP入門・無料ネットワークツール
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