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◆VLAN間ルーティング
※動作確認は、Catalyst2950スイッチで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
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※動作確認は、Catalyst2950スイッチで確認しています。
◆VLAN間ルーティング
異なるVLAN間で通信を行うには、レイヤ3の機能が必要になってきます。つまり、ルータが必要になります。
異なるVLANを接続すするには、以下のような方法があります。
●VLANと同じ数のリンクで各VLANを接続する方法
VLANと同じ数のだけ、ルータのEthernetのポートが必要になります。
●サブインタフェースにVLANカプセル化を指定しトランク接続する方法
RouterとSwitch間をトランクで接続する方法です。VLANごとにサブインタフェースを作成し、VLANのカプセル化を行います。
それでは、下の図のようにネットワークを構成し、VLAN間通信の設定を行ってゆきます。
ルータには、サブインタフェースを作成し、VLANカプセル化にはIEEE802.1Qを指定します。
※ちなみに、ルータはサブインタフェースとVLANカプセル化が利用可能なCisco1721を使用します。
Router_Aの設定の「f0」に3つのサブインタフェースを作成し、次のIPアドレスを割り当て、VLANカプセル化には、「dot1q」を指定します。
・f0.10 ・・・ 192.168.10.254/24
・f0.20 ・・・ 192.168.20.254/24
・f0.20 ・・・ 192.168.30.254/24
●サブインタフェースの作成
サブインタフェースを作成するには、グローバル設定モードで、次のよう指定します。
Router(config)#interface FastEthernet <ポート番号>.<サブインタフェース番号>
※サブインタフェースの番号に「0」は使用できません。「0」は物理インタフェース用に予約されています。
●VLANカプセル化の指定
スイッチがサポートするVLANカプセル化は以下のようになります。ルータ側とスイッチ側で、カプセル化の指定を合わせておく必要があります。
「VLAN ID」には、サブインタフェースに接続するVLAN番号を指定します。
Catalyst1900 ・・・ ISLのみサポート
Catalyst2900XL ・・・ ISL、IEEE802.1Q
Catalyst2950 ・・・ IEEE802.1Qのみサポート
Router(config-subif)#encapsulation { isl | dot1q} {VLAN ID}
●Router_Aの設定
RouterA#config t
Router_A(config)#hostname Router_A
Router_A(config)#int f0
Router_A(config-if)#no shutdown
Router_A(config-if)#int f0.10
Router_A(config-subif)#encapsulation dot1q 10
Router_A(config-subif)#ip address 192.168.10.254 255.255.255.0
Router_A(config-subif)#int f0.20
Router_A(config-subif)#encapsulation dot1q 20
Router_A(config-subif)#ip address 192.168.20.254 255.255.255.0
Router_A(config-subif)#int f0.30
Router_A(config-subif)#encapsulation dot1q 30
Router_A(config-subif)#ip address 192.168.30.254 255.255.255.0
Router_A(config-subif)#end
Router_A#
●Switch_Aの設定
Switch#conf t
Switch(config)#hostname Switch_A
Switch_Aconfig)#exit
Switch_A#vlan database
Switch_A(vlan)#vlan 10 name vlan10
Switch_A(vlan)#vlan 20 name vlan20
Switch_A(vlan)#vlan 30 name vlan30
Switch_A(vlan)#exit
Switch_A#config t
Switch_A(config)#int f0/1
Switch_A(config-if)#switchport mode access
Switch_A(config-if)#switchport access vlan 10
Switch_A(config-if)#int f0/2
Switch_A(config-if)#switchport mode access
Switch_A(config-if)#switchport access vlan 20
Switch_A(config-if)#int f0/3
Switch_A(config-if)#switchport mode access
Switch_A(config-if)#switchport access vlan 30
Switch_A(config-if)#int f0/9
Switch_A(config-if)#switchport mode trunk
●VLAN間通信を検証する

VLAN間、通信ができているかどうか、PC1からPC2へPingします。正しく設定が行えていれば、Pingは届くはずです。
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<関連コンテンツ>
・VLANとは
・VLANの設定
・VLANデータベースの削除(delete vlan.dat)
・複数スイッチにまたがるVLANの作成
・トランクとタギング(ISL、IEEE802.1Q)
・トランクの設定(switchport mode trunk)
・VTPとは
・VTPの設定(vtp domain)
・VTPの確認(show vtp status)
・VTPプルーニング(vtp pruning)
・VLAN間ルーティング
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