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◆ルータを超える場合のARP その1

※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
 資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。


◆ルータを超える場合のARP その1

ここでは、ルータを超える宛先にある端末と通信する場合のARPの動作について説明してゆきます。

下の図を見て下さい。コンピュータAからコンピュータFへ通信する場合のARPの動作は、どうなるのでしょうか?


コンピュータA、コンピュータFのIPアドレスは次のようになっています。

コンピュータAのIPアドレス・・・192.168.1.1/24
コンピュータEのIPアドレス・・・192.168.2.1/24

コンピュータAは、コンピュータFと同じネットワークに所属するかどうかを調べます。

 コンピュータAが所属するネットワークは、自分のIPアドレスと自分に設定されたサブネットマスクから論理積を求めることで知ることができます。

    192.168.  1.  1 ←コンピュータAのIPアドレス
AND 255.255.255.  0 ←コンピュータAに設定されたサブネットマスク
--------------------
    192.168.  1.  0

 コンピュータFが所属するネットワークは、コンピュータFのIPアドレスと自分に設定されたサブネットマスクから論理積を求めることで知ることができます。

    192.168.  2.  1 ←コンピュータEのIPアドレス
AND 255.255.255.  0 ←コンピュータAに設定されたサブネットマスク
--------------------
    192.168.  2.  0

すると、コンピュータAとコンピュータFは、異なるネットワークに所属することが分かります。

 コンピュータAは、自分の所属する「192.168.1.0/24」ネットワークでコンピュータFに対するARP要求を行っても、そこには、コンピュータFが存在しないことが分かるので、コンピュータFに対するARP要求は行いません。

 そこで、コンピュータAは、デフォルトゲートウェイであるルータの「192.168.1.254」のIPアドレスが振られたF0インタフェースにパケットを送信しなければ、ならないことが分かります。

 「192.168.1.254」に対応するMACアドレスが、自分のARPテーブルに存在するかどうかを確認します。もし、なければ、「192.168.1.254」に対してARP要求を行います。

 ARPテーブルに存在すれば、そこに登録されている「192.168.1.254」に対応するMACアドレスを使って、パケットを送信します。

コンピュータAがコンピュータFと通信する時の宛先アドレスは、以下のようになります。

<コンピュータA → ルータ間>
宛先MACアドレス ルータのF0のMACアドレス
送信元MACアドレス コンピュータAのMACアドレス
宛先IPアドレス コンピュータFのIPアドレス
送信元IPアドレス コンピュータAのIPアドレス

ルータを越える先にある端末との通信は、全て、デフォルトゲートウェイに送られることになります。

この後の、通信の流れは、「ルータを超える場合のARP その2」で続きを説明してゆきます。

ARPテーブル その2」 ← 前項 | 次項 → 「ルータを超える場合のARP その2





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