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◆QoSとは(その2)
※動作確認は、YAMAHA RTX1100ルータで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、ファームウェアのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆QoSとは(その2)
「QoSとは(その1)」の続きです。
ここで、なぜ、IP電話やビデオ会議の通信だけトラブルが発生するのかという疑問が生じます。
それは、音声データの場合、滞りなく宛先に届くようにしないと音声を再生したときに、音声が途切れてしまいます。映像データの場合は、画像が乱れて何が映し出されているのかが分かりにくくなるからです。
リアルタイムで送らなければならないパケットは、リアルタイムにそして、途中で破棄されることがないように相手に届けなければなりません。
WebやFTPでは、少々相手にパケットを届けるのが遅延したり、途中でパケットが破棄されても問題になることは、ありません。
それは、少々時間がかかっても最終的には、Webページは表示され、FTPのダウンロードもできるようになっているからです。パケットが途中で破棄されてもTCPの通信のメカニズムで相手に届かなかったパケットは、届けられるようになっています。
このようにアプリケーションが異なると、要求される品質も異なります。
そこで、登場するのがQoSです。
QoSを我々の身近なもので例を挙げると次のようなものがあります。
パトカー、救急車、消防車は、どうでしょうか?
サイレンを鳴らして周りに自分が緊急車両であるということをアピールすれば、たとえ渋滞している道であろうが優先的に走行することができます。
バスは、どうでしょうか?
道路にバス専用レーンがあれば、バスは優先的にこのレーンを走行することができます。
ディズニーランドでは、どうでしょうか?
ファストパス(FP)というアトラクションの優先入場券があれば、どんなに人気アトラクションであっても、これさえ持っていれば、別の入口から優先的に入場させてもらえます。
ユニバーサルスタジオでは、どうでしょうか?
エクスプレス・パス ブックレットという有料Eパス(優先券)を持っていれば、優先的にアトラクションを楽しむことができます。
このような仕組みをネットワーク上で実現したものがQoSです。
QoSの機能には、大きく分けると「パケットの識別」、「優先制御」、「帯域制御」の3つの機能があり、この機能を使って動作しています。
QoSでは、パケットを送出する回線1本に対して複数のバッファ(キュー)を用意し、優先度の異なるパケットを別々のバッファに振り分けます。
優先度の高いバッファから優先的にパケットを取り出して回線に送出することで、アプリケーションごとに異なるネットワークの品質と帯域幅を確保しています。
「QoSとは(その1)」 ← 前項 | 次項 → 「QoS・優先制御の仕組・PQ」
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