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◆トランクとタギング(ISL、IEEE802.1Q)
※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆トランクとタギング(ISL、IEEE802.1Q)
複数のスイッチにまたがるVLANを作成する場合は、どうすればいいのでしょうか?
例えば、VLAN10、VLAN20、VLAN30を2台のスイッチで作成する場合を考えてみます。
トランクポートを設定しない場合は、下の図のようなネットワーク構成になります。
<トランクを使用しない場合の構成>
複数のスイッチにまたがってVLANを設定するとケーブリングも煩雑になってしまいますし、スイッチ間の接続で、たくさんのポートを失ってしまうことになります。
ポート数は、スイッチ間の接続で
VLANの数 × 2
のポートを失ってしまうことになります。
トランクポートを設定する場合、下の図のような、ネットワーク構成になります。
<トランクを使用した場合の構成>
トランクポートを設定すると、1本のケーブルに複数のVLAN情報を伝送することができます。煩雑だったケーブリングもすっきりし、スイッチ間の接続で失ってしまうポート数も減り、ポートの使用効率が高くなります。
トランクを設定するには、複数のVLAN情報を伝送したいポートにトランクポートの設定を行います。
トランクを使用するには、トランキングプロトコルであるISL、もしくは、IEEE802.1Qを使用します。
ちなみに、ISLは、Cisco独自のプロトコルです。
●ISLのフレームフォーマット
ISLは、EthernetフレームをISLでカプセル化を行い、ISLヘッダ内の「VLAN ID」フィールドで、どのVLANからのフレームであるかを識別しています。
<Ethernet フレーム>

<ISL フレーム>

●IEEE802.1Qのフレームフォーマット
IEEE802.1Qは、Ethernetフレームの内部にタグを埋め込みます。この埋め込んだタグを見て、どのVLANからのフレームであるかを識別しています。
<Ethernet フレーム>

<IEEE802.1Q フレーム>

トランクの設定を行う際には、スイッチがどのトランキングプロトコルをサポートしているか把握しておきましょう!
Catalyst1900 ・・・ ISLのみサポート
Catalyst2900XL ・・・ ISL、IEEE802.1Q
Catalyst2950 ・・・ IEEE802.1Qのみサポート
Catalyst1900とCatalyst2950では、共通でサポートするトランキングプロトコルがないので、トランク接続できないので注意して下さい。
トランクの設定は、次の「トランクの設定(switchport mode trunk)」で紹介します。
「複数スイッチにまたがるVLANの作成」 ← 前項 | 次項 → 「トランクの設定(switchport mode trunk)」
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