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◆複数スイッチにまたがるVLANの作成
※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆複数スイッチにまたがるVLANの作成
複数のスイッチにまたがるVLANを作成する場合は、どうすればいいのでしょうか?
例えば、VLAN10、VLAN20、VLAN30を2台のスイッチで作成する場合は、以下の図のように構成します。
後ほど紹介する、トランクを使用しなければ、VLANの数だけスイッチ間のケーブル接続が必要になります。
それでは、ネットワーク構成は、もう少しシンプルにした下の構成図を使ってスイッチを設定してゆきましょう!
<Switch_AのVLANの割り当て>
f0/1 ・・・ VLAN10(PC接続用)
f0/2 ・・・ VLAN20(PC接続用)
f0/3 ・・・ VLAN30(PC接続用)
f0/8 ・・・ VLAN10(スイッチ間接続用)
f0/9 ・・・ VLAN20(スイッチ間接続用)
f0/10 ・・・ VLAN30(スイッチ間接続用)
<Switch_BのVLANの割り当て>
f0/1 ・・・ VLAN10(PC接続用)
f0/2 ・・・ VLAN20(PC接続用)
f0/3 ・・・ VLAN30(PC接続用)
f0/8 ・・・ VLAN10(スイッチ間接続用)
f0/9 ・・・ VLAN20(スイッチ間接続用)
f0/10 ・・・ VLAN30(スイッチ間接続用)
「Switch_A ⇔ Switch_B」間の配線は次のように接続します。クロスケーブルで接続します。
Switch_A |
|
Switch_B |
VLAN10のインタフェース f0/8 |
⇔ |
VLAN10のインタフェース f0/8 |
VLAN20のインタフェース f0/9 |
⇔ |
VLAN20のインタフェース f0/9 |
VLAN30のインタフェース f0/10 |
⇔ |
VLAN30のインタフェース f0/10 |
●Switch_Aの設定
Switch_A#vlan database
Switch_A(vlan)#vlan 10 name vlan10
Switch_A(vlan)#vlan 20 name vlan20
Switch_A(vlan)#vlan 30 name vlan30
Switch_A(vlan)#exit
Switch_A#config t
Switch_A(config)#int f0/1
Switch_A(config-if)#switchport mode access
Switch_A(config-if)#switchport access vlan 10
Switch_A(config-if)#int f0/2
Switch_A(config-if)#switchport mode access
Switch_A(config-if)#switchport access vlan 20
Switch_A(config-if)#int f0/3
Switch_A(config-if)#switchport mode access
Switch_A(config-if)#switchport access vlan 30
Switch_A(config-if)#int f0/8
Switch_A(config-if)#switchport mode access
Switch_A(config-if)#switchport access vlan 10
Switch_A(config-if)#int f0/9
Switch_A(config-if)#switchport mode access
Switch_A(config-if)#switchport access vlan 20
Switch_A(config-if)#int f0/10
Switch_A(config-if)#switchport mode access
Switch_A(config-if)#switchport access vlan 30
Switch_A(config-if)#end
●Switch_Bの設定
Switch_B#vlan database
Switch_B(vlan)#vlan 10 name vlan10
Switch_B(vlan)#vlan 20 name vlan20
Switch_B(vlan)#vlan 30 name vlan30
Switch_B(vlan)#exit
Switch_B#config t
Switch_B(config)#int f0/1
Switch_B(config-if)#switchport mode access
Switch_B(config-if)#switchport access vlan 10
Switch_B(config-if)#int f0/2
Switch_B(config-if)#switchport mode access
Switch_B(config-if)#switchport access vlan 20
Switch_B(config-if)#int f0/3
Switch_B(config-if)#switchport mode access
Switch_B(config-if)#switchport access vlan 30
Switch_B(config-if)#int f0/8
Switch_B(config-if)#switchport mode access
Switch_B(config-if)#switchport access vlan 10
Switch_B(config-if)#int f0/9
Switch_B(config-if)#switchport mode access
Switch_B(config-if)#switchport access vlan 20
Switch_B(config-if)#int f0/10
Switch_B(config-if)#switchport mode access
Switch_B(config-if)#switchport access vlan 30
Switch_B(config-if)#end
設定が完了したら、VLAN10に所属する端末同士の通信、VLAN20に所属する端末同士の通信、VLAN30に所属する端末同士の通信ができることを確認します。同じVLANに所属する端末同士であれば通信可能です。
このネットワーク構成では、VLANの数だけスイッチ間のケーブル接続が必要になります。
また、ポート数で考えると、
VLANの数 × 2
のポートを失ってしまうことになります。
このように、複数のスイッチにまたがってVLANを設定するとケーブリングも煩雑になってしまいますし、スイッチ間の接続でたくさんのポートを失ってしまうことになります。
この問題を解決するには、トランクという技術を使用します。
トランクを使用すると1本のケーブルで複数のVLAN間を流れるトラフィックを伝送することができます。
この、トランクについては、次の「トランクとタギング(ISL、IEEE802.1Q)」で紹介します。
「VLANデータベースの削除(delete vlan.dat)」 ← 前項 | 次項 → 「トランクとタギング(ISL、IEEE802.1Q)」
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