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◆スパニングツリー設定4(スイッチ3台構成)
※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆スパニングツリー設定4(スイッチ3台構成)
スイッチを3台使用して下図のようにトライアングルに構成してみます。
Catalyst2950スイッチ、Catalyst2900XLスイッチで動作確認を行っています。
各スイッチのMACアドレスと配線は、以下のようになります。
Switch_A ⇔ Switch_B ・・・ 100Mbps
Switch_A ⇔ Switch_C ・・・ 100Mbps
Switch_B ⇔ Switch_C ・・・ 100Mbps
Switch_A ・・・ 0002.7d37.33c0
Switch_B ・・・ 0006.2afb.9f80
Switch_C ・・・ 0008.214f.7580
各スイッチの設定は、必要ありません。デフォルトでスパニングツリーは、有効になっています。各スイッチを配線するだけでネットワークの設定は完了です。
電源を入れてしばらく待つと、ルートブリッジ、ルートポート、指定ポートは、以下のように選出されネットワークは、安定します。
RP : ルートポート
DP : 指定ポート
●ルートブリッジの選出
BIDの最も小さいスイッチがルートブリッジに選出されます。
BID = プライオリティ + MACアドレス
プライオリティは、デフォルトのままですから全てのスイッチが、32768になっています。ということは、MACアドレスが最小のものがルートブリッジに選出されることになります。
以上のことから、Switch_Aがルートブリッジに選出されます。
●ルートポートの選出
ルートスイッチでない各スイッチごとに、1つのポートをルートポートとして選出されます。ルートブリッジへの最小のコストを持つパスが最適パスを提供するルートポートになります。
Switch_B、Switch_Cでは、明らかに、共に「f0/1」ポートが、ルートブリッジに近いことになります。
以上のことから、Switch_B、Switch_C上の、「f0/1」ポートがルートポートとして選出されます。
●指定ポートの選出
ルートブリッジへの最小のコストを持つパスが最適パスを提供する指定ポートになります。ルートブリッジ上のポートは、全て指定ポートになります。
Switch_A上の全てのポートが、指定ポートになるので
Switch_A ⇔ Switch_B 間
Switch_A ⇔ Switch_C 間
のリンク上の指定ポートはこれで決まります。
Switch_B ⇔ Switch_C 間
の指定ポートは、Switch_Bの「f0/2」、Switch_Cの「f0/2」のどちらになるのでしょうか?
Switch_Bの「f0/2」のパスコスト = 19(100Mbps) + 19(100Mbps) = 38
Switch_Cの「f0/2」のパスコスト = 19(100Mbps) + 19(100Mbps) = 38
共に、ルートブリッジまでのパスコストが同じです。
同じ場合は、BIDの低い側のスイッチのポートが、指定ポートに選出されます。
以上のことから、Switch_Bの「f0/2」が、指定ポートに選出されます。
●Switch_C上のポート
Switch_Cのポートを確認すると、「f0/2」のLEDが橙色になっていることが確認できます。このポートがブロッキングポートになっていることが確認できます。
次の「スパニングツリー設定5(PortFast)」では、Cisco独自の技術であるPortFast機能を紹介します。
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