@network Cisco・アライド実機で学ぶ > Cisco実機で学ぶ(CCNA) > スパニングツリー設定3(コストの変更)

 Rakuten

@network Cisco・アライド実機で学ぶ
◆スパニングツリー設定3(コストの変更)

※動作確認は、Catalyst2950スイッチで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
 資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。

スポンサードリンク

※動作確認は、Catalyst2950スイッチで確認しています。

◆スパニングツリー設定3(コストの変更)

◆コストの変更

 ここでは、「スパニングツリー設定1(ルートブリッジの選択)」で構築したネットワークをそのまま使います。スイッチのコストを変更して意図的にブロックするポートを決定します。

 ブロッキングポートを決定する際に、ルートポート、指定ポートが決定されるわけですが、その際、パスコストが計算されます。新コストを使うスイッチ、旧コストを使うスイッチが混在する場合、正しくスパニングツリーを機能させるには、ポートコストのカスタマイズが必要です。

<ポートパスコスト値>
帯域幅 新コスト 旧コスト
10Mbps 100 100
100Mbps 19 10
1Gbps 4 1
10Gbps 2 1


 「スパニングツリー設定1(ルートブリッジの選択)」で検証したように、下のようにネットワークを構成した場合、ルートブリッジは、ルートポート、指定ポートは、以下の図のようになります。

Switch_A ・・・ 0006.2afb.9f80
Switch_B ・・・ 0008.214f.7580


 ここでは、Switch_Bの「f0/1」のポートのコストを変更してみます。変更する必要性は、ありませんが、変更した際、どうなるのか検証してゆきます。



●コストを変更する

 ポートのコストを変更するには、インタフェース設定モードで、「spanning-tree cost {コスト値}」コマンドを使用します。

Switch(config-if)#spanning-tree cost {コスト値}

コスト値: 1〜65535の範囲で指定します。


Switch_Bの「f0/1」のコストを変更します。

Switch_B(config-if)#spanning-tree cost 50


 Switch_Bの「f0/1」のコストを変更してしばらく待つと、Switch_Bの「f0/1」がブロッキングポートに変わり、ルートブリッジ、ルートポート、指定ポートは、下の図のように変わります。



 スイッチのポートを確認してみるとSwitch_Bの「f0/1」のLEDが橙色になっていることが確認できます。このポートがブロッキングポートになっています、



◆ポートの帯域幅の変更

ネットワークの構成を再度、下のネットワークの構成に戻します。



今度は、Switch_Bの「f0/1」ポートの帯域幅を10Mbpsに変更してみます。

ポートの帯域幅を変更するには、「speed {帯域幅}」コマンドを使用します。

Switch(config-if)#speed {10|100|auto}


Switch_Bの帯域幅を10Mbpsに変更します。

Switch_B(config-if)#speed 10

 スイッチのポートを確認してみるとSwitch_Bの「f0/1」のLEDが橙色になっていることが確認できます。このポートがブロッキングポートになっています、


 Switch_Bの「f0/1」がブロッキングポートに変わり、ルートブリッジ、ルートポート、指定ポートは、下の図のように変わります。



次の「スパニングツリー設定4(スイッチ3台構成)」では、スイッチ3台使ってスパニングツリーを構成してゆきます。



<ネットワーク資格の練習問題に挑戦>
CCNA練習問題に挑戦!(650問)
Network+練習問題に挑戦!(393問)
テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験
◆Cisco実機で学ぶ(CCNAルータ編)

ルータの概要・基本操作・設定1 (17項目)
ルータの概要・基本操作・設定3 (22項目)
IGRP・EIGRPの設定 (18項目)
アクセスリスト・ACLの設定 (14項目)
NAT・DHCPの設定 (8項目)
ルータの概要・基本操作・設定2 (17項目)
RIPv1・RIPv2の設定 (14項目)
OSPFの設定・デフォルトルートの伝播(16項目)
WANの設定 (10項目)
◆Cisco実機で学ぶ(CCNAスイッチ編)

スイッチの基本操作・設定 (14項目)
VTP・スパニングツリーの設定 (12項目)
MACアドレスの管理・VLANの設定 (12項目)

◆アライドテレシス実機で学ぶ

基本操作・設定 (11項目)
OSPFの設定 (9項目)
ポリシールーティング・VRRPなど (12項目)
VLAN・マルチホーミング・RIPの設定 (10項目)
STP・ポートトランキングなど (14項目)
<関連コンテンツ>
STP・スパニングツリープロトコルとは
スパニングツリー設定1(ルートブリッジの選択)
スパニングツリー設定2(プライオリティの変更)
スパニングツリー設定3(コストの変更)
スパニングツリー設定4(スイッチ3台構成)
スパニングツリー設定5(PortFast)
スパニングツリー設定6(UplinkFast)

<関連メニュー>
CCNA実機で学ぶ
CCNP実機で学ぶ
アライドテレシス実機で学ぶ
TCP/IP入門・無料ネットワークツール

Copyright(c)2006- @network Cisco・アライド実機で学ぶ All rights reserved.