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◆ポート番号の役割
※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆ポート番号の役割
コンピュータ上では、同時に複数のプロセスが動作しています。そのため、複数のサービスを区別する仕組みが必要です。
トランスポート層では、ポート番号を使ってサービスを識別しています。各プロセスに対して重複しないポート番号を割り当てています。
そうすることで、複数のリンクを設定することができるようになっています。
一般的に、IPにおける通信では、トランスポート層のプロトコルにTCPもしくは、UDPを使用します。
それらのプロトコルには、ポート番号として、16bitのデータフィールドを持っており、「0〜65,535」で表現されます。このポート番号は、プロトコルごとに論理的に設定されます。
ポート番号は、TCP、UDPで同じ値であっても全く別物です。ただし、同じ番号を使用してもかまいません。例えばDNSでは、TCP、UDP共にポート番号53番を使用するようになっています。
TCPの代表的なポート番号は次のようになっています。
ポート番号 |
サービス名 |
20 |
ftp-data |
21 |
ftp |
22 |
ssh |
23 |
telnet |
25 |
smtp |
53 |
domain |
80 |
www-http |
110 |
pop3 |
123 |
ntp |
443 |
https |
◆ウェルノウンポート
トランスポート層のプロトコルがポート番号を割り当てるにあたって、自由に割り当てができるわけではありません。
ポート番号は、以下のように、大きく3つに分けられています。
種類 |
ポート番号 |
ポート番号の意味 |
@Well Known Port
(ウェルノウンポート) |
0 〜 1,023 |
一般的なポート番号。
予約済みポートで、IPアドレスを管理しているIANAによって、 一元管理されているので自由に使用できない。公共性や有用性が高いサービスが使用する。 |
ARegistered Port
(登録ポート) |
1,024 〜 49,151 |
登録済みポート番号。
特定のサービス用に予約されている。予約済みであってもユーザは自由に使用できる。 |
BDynamicprivate Port
(ダイナミック/プライベートポート) |
49,152 〜 65,535 |
自由に使用できるポート番号
通信を行う際、OSが一時的に動的に使うポートで、通信が終わると開放される。別名エフェメラルポートとも呼ばれている。 |
ウェルノウンポートという、あらかじめ決められているポート番号というものが存在します。これは、公共性や有用性が高いプロトコルに割り当てられています。
例えば、TCPの20、21の番ポートにはftpが、80番のポート番号にはWWWが利用し、他のプロセスは利用しないことになっています。
こうした予約されたポート番号以外は、さまざまなプロセスが利用可能で、その都度、他のプロセスと重複しないような番号が動的に割り当てられるようになっています。
「トランスポート層のプロトコルの役割」 ← 前項 | 次項 → 「TCPの代表的なウェルノウンポート」
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