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◆VLSMの分割における注意点
※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆VLSMの分割における注意点
VLSMでは、「サブネットのサブネット」、「サブネットのサブネット」のサブネット、さらにまた、そのサブネットと、どんどん分割してゆくことができます。ただし、「/30」までで、分割をやめる必要があります。
なぜ、「/30」までで、分割をやめる必要があるのかを図を使って説明してゆきます。
「192.168.1.0/24」の分割を例に説明してゆきます。
「192.168.1.0/24」を4つにサブネット分割します。
分割してできた「192.168.1.192/26」をさらに8分割します。
そして、分割してできた「192.168.1.248/29」をさらに4分割します。
すると、「/31」サブネットが4つ出来上がりますが、このサブネットは利用できません。
「/31」サブネットの「192.168.1.248/31」は、「192.168.1.248」〜「192.168.1.249」の2つのみで構成されることになります。
248(10進数) = 11|111|00|0 (2進数)
249(10進数) = 11|111|00|1 (2進数)
ホストビットが1ビットしか残らないため、「/31」サブネットでは、ホストビットが全て0のアドレスと、全て1のアドレスのみで構成されることになってしまうのです。
「/31」サブネットには、有効なホストアドレスがないことになります。
上記の理由から、VLSMにおけるサブネット分割は、「/30」までの分割に留めておく必要があります。
しかし、この場合も問題がないわけではありません。
例えば、「192.168.1.0/24」を4つにサブネット分割します。
分割してできた「192.168.1.192/26」をさらに4分割します。
そして、分割してできた「192.168.1.240/28」をさらに4分割します。
すると、「/30」サブネットが4つ出来上がります。
その中の例えば、「192.168.1.240/30」は、「192.168.1.240」〜「192.168.1.243」の4つで構成されることになります。
240(10進数) = 11|11|00|00 (2進数)
241(10進数) = 11|11|00|01 (2進数)
242(10進数) = 11|11|00|10 (2進数)
243(10進数) = 11|11|00|11 (2進数)
ホストビットが2ビットしか残らないため、「/30」はサブネットでは、ホストビットが全て0のアドレスと、全て1のアドレスを除くと2つのアドレスしか使用することができません。
つまり、「/30」サブネットでは、ホストアドレスとして利用できるアドレスの半分を失ってしまうこととなります。
もし仮に、「192.168.1.0/24」を全て「/30」のサブネットで分割した場合半分の128個のIPアドレスがホストアドレスとして利用できないことになります。
「VLSMにおけるサブネットの分割方法」 ← 前項 | 次項 → 「VLSMとクラスフルルーティングプロトコル」
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