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◆EIGRP(手動経路集約)その4

※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
 資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。



◆EIGRP(手動経路集約)その4

EIGRP(手動経路集約)その3」の続きです。

「no auto-summary」コマンドで、自動集約を解除した結果、

Router_Aでは、

 「172.16.0.1/24」、 「172.16.1.1/24」
 「172.17.0.1/24」、 「172.17.1.1/24」

Router_Bでは、

 「172.16.2.1/24」、 「172.16.3.1/24」
 「172.17.2.1/24」、 「172.17.3.1/24」

の経路情報を送信しています。


しかし、

Router_Aでは、

 「172.16.0.1/24」、 「172.16.1.1/24」 → 「172.16.0.0/23」
 「172.17.0.1/24」、 「172.17.1.1/24」 → 「172.17.0.0/23」

に集約することができます。

Router_Bでは、

 「172.16.2.1/24」、 「172.16.3.1/24」 → 「172.16.2.0/23」
 「172.17.2.1/24」、 「172.17.3.1/24」 → 「172.17.2.0/23」

に集約することができます。


 集約した方が、ルーティングテーブルが短くなり、ルータの負担が少なくなるので上のネットワーク構成では、集約した方が、効率の良くなります。

ここで、自動集約を有効にすると、集約がうまく行われず、好ましい結果を得ることができません。

そこで、明示的に集約を行うために、手動による集約を設定します。


◆Router_B

以下のコマンドを入力します。

Router_B(config)#int s0
Router_B(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.16.0.0 255.255.254.0
Router_B(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.17.0.0 255.255.254.0
Router_B(config-if)#int s1
Router_B(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.16.0.0 255.255.254.0
Router_B(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.17.0.0 255.255.254.0

◆Router_C

以下のコマンドを入力します。

Router_C(config)#int s0
Router_C(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.16.2.0 255.255.254.0
Router_C(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.17.2.0 255.255.254.0
Router_C(config-if)#int s1
Router_C(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.17.2.0 255.255.254.0
Router_C(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.17.2.0 255.255.254.0

Router_Aのルーティングテーブルを確認してみます。

●Router_Aのルーティングテーブル
Gateway of last resort is not set

     20.0.0.0/30 is subnetted, 1 subnets
C       20.0.0.0 is directly connected, Serial1
     172.17.0.0/23 is subnetted, 2 subnets
D       172.17.0.0 [90/40640000] via 10.0.0.1, 00:06:09, Serial0
D       172.17.2.0 [90/40640000] via 20.0.0.2, 00:00:35, Serial1
     172.16.0.0/23 is subnetted, 2 subnets
D       172.16.0.0 [90/40640000] via 10.0.0.1, 00:06:09, Serial0
D       172.16.2.0 [90/40640000] via 20.0.0.2, 00:00:35, Serial1
     10.0.0.0/30 is subnetted, 1 subnets
C       10.0.0.0 is directly connected, Serial0
     30.0.0.0/30 is subnetted, 1 subnets
D       30.0.0.0 [90/41024000] via 20.0.0.2, 00:00:35, Serial1

 「172.16.0.1/24」、 「172.16.1.1/24」 → 「172.16.0.0/23」
 「172.17.0.1/24」、 「172.17.1.1/24」 → 「172.17.0.0/23」

 「172.16.2.1/24」、 「172.16.3.1/24」 → 「172.16.2.0/23」
 「172.17.2.1/24」、 「172.17.3.1/24」 → 「172.17.2.0/23」

に集約されていることが確認できます。

EIGRP(手動経路集約)その3」 ← 前項





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