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◆MACアドレス(ブロードキャストアドレス)
※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆MACアドレス(ブロードキャストアドレス)
「MACアドレスとは」で説明したようにMACアドレスは、次のように定義されるアドレスです。
ベンダー識別子(OUI) |
各ベンダーが管理するアドレス |
第1オクテット |
第2オクテット |
第3オクテット |
第4オクテット |
第5オクテット |
第6オクテット |
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最初の24bit分が、ベンダーコードで、「00:00:0C」ならCisco、「00:00:39」なら東芝、を表し、IEEEで管理されています。 残りの24bit分は、重複さえしなければ、ベンダーが任意に付けることができます。
IPアドレスと同様にMACアドレスでも、予約されている番号があります。ブロードキャストアドレスとマルチキャストアドレスです。ここでは、ブロードキャストアドレスについて説明してゆきます。
48bitの全てのビットが「1」の「FF:FF:FF:FF:FF:FF」というアドレスは、ブロードキャストアドレスとして予約されています。
「FF:FF:FF:FF:FF:FF」のブロードキャストアドレスは、データリンク層レベルで、全ての宛先を意味し、このアドレスを宛先とするフレームは、ルータによって区切られるブロードキャストドメイン内の全ての端末に届きます。
ARPなどのブロードキャストドメイン内の全ての端末と、通信を行いたい場合に、このブロードキャストアドレスが使用されます。
◆ブロードキャストの問題
ブリッジやスイッチは、このコリジョンドメインを分割するための装置で、データリンク層で動作します。
送受信するフレームをMACアドレステーブルで管理します。その為、どのポートにどの機器がつながっているのか学習し、宛先ホストにつながるポートにだけにフレームを転送し、不要なフレームを他のポートに流さないことで、ブロードキャストドメインを分割しています。
ただし、宛先が全てを対象とするブロードキャスト(FF:FF:FF:FF:FF:FF)は、転送してしまいます。
ユニキャストであれば、データリンク層レベルで、NICが自分宛てかどうか判断して、自分宛でなければ破棄しますが、ブロードキャストを宛先とするフレームを受け取った端末は、自分宛だと判断して、上位層であるネットワーク層に、データを渡してしまうことになります。
ブロードキャストが、自分宛であれば問題ありませんが、ブロードキャストの多くは、自分宛ではありません。自分宛でないブロードキャストの為に、CPU資源を浪費してしまうことになります。
その為、ブロードキャストドメインのサイズが大きくなるとブロードキャストを受け取る端末が増加してくるので、問題になってきます。ブロードキャストドメインのサイズは、なるべく小さくなるように配慮して、ネットワークを構築する必要があります。
また、IPのヘッダ内には、TTLがあり、生存時間というのがありますが、イーサネットヘッダには、TTLのような生存時間に該当するものがありません。つまり宛先に到達できないフレームは、いつまで経っても消滅しません。誤ってネットワークの構成をループ構成にした場合、ブロードキャストストームが発生し、ネットワークをダウンさせてしまう可能性もあります。
「MACアドレスとは」 ← 前項 | 次項 → 「PCのMACアドレスを調べる(ipconfig /all)」
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