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◆PPPoEとは
※動作確認は、Cisco2500、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆PPPoEとは
PPPoE(PPP over Ethernet)は、PPPの機能をEthernetを通して利用するために開発されたプロトコルで、RFC 2516として標準化されています。
PPPは、電話回線やISDN回線などのダイヤルアップ接続で、利用者をユーザー名、パスワードのチェックを行なうことができます。
PPPoEは、PPPとは異なり、NICが持つMACアドレスによって双方のコンピュータを識別し、その間に仮想回線を確立します。
そして、その仮想回線上でPPPパケットをやりとりをして、ユーザ名やパスワードをチェックを行うことができるようになっています。
PPPoEを利用すると、LAN(イーサネット)上からでも、ダイヤルアップ接続(PPP接続)のように、ユーザ認証やIPアドレスの割り当てなどが可能になることから、ADSLやCATV、FTTHなどの常時接続サービスにおいて、広く採用されています。
現在のブロードバンド時代を支えている重要な規格であると言えます。
PPPoEとPPPを使って複数のISPを選択する仕組みを図で示すと以下のようになります。
※PPPoEサーバと同じ場所に、認証(RADIUS)サーバを設置して、ユーザ認証を行う場合もあります。
このようにPPPoEを使うことで、通信事業者側は、ユーザーを特定すること可能になり、利用者ごとに帯域幅を調整したり、利用者ごとにセキュリティのチェックが可能になります。
PPPoEは、当初、通信事業者側からPPPoEソフトウェアとして提供されていましたが、Windows XPからは、標準実装されました。また、現在、多くのブロードバンドルータでも、PPPoEがサポートされています。
肝心のCiscoルータでのPPPoEへの対応ですが、比較的新しく追加された機能で、所有するルータがPPPoEに対応していないかもしれないので注意して下さい。
PPPoE は、次のルータなどでサポートされています。
●Cisco806、Cisco831(IP)
●Cisco1700シリーズ(IP/ADSL Plus)
●Cisco2500シリーズ(IP Plus)
●Cisco2600シリーズ(IP Plus)
●Cisco3600、Cisco3700シリーズ(IP Plus)
IOSがPPPoEをサポートしているかどうかは、フィーチャーセットだけでなくIOSのバージョンも確認する必要があります。また、IOSのバージョンによってコマンドが異なる場合がありますので注意して下さい。
次の「PPPoE(ADSL・FTTH 基本設定 その1)」では、PPPoEの基本設定を紹介してゆきます。
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