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◆IPv6(IPv6の概要)
※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆IPv6(IPv6の概要)
この「Cisco実機で学ぶ(CCNP)PartW」では、IPv6を使ったCiscoルータの設定を紹介してゆきます。
設定の前に、簡単にIPv6の概要を説明してゆきます。
IPv4アドレスは、32ビットで構成されることから、約43億のIPアドレスがあることが分かります。
232 = 4,294,967,296
これは、十分な数のIPアドレスがあるように思えますが、世界中の人口(2008年1月で66億)で考えると、1人に付き1つのIPアドレスすらないのです。ましてや、パソコン1台に1つのIPアドレスを割り当てることもままなりません。
そもそも、IPv4アドレスは、割り当て当初、クラスA、クラスB、クラスCのアドレス単位で、大雑把な割り当てをしていたために、すぐに底を突きそうになりました。
延命措置として、いろいろとIPv4では、さまざまなIPアドレスを節約するための仕組みが考えられたり、使用されていないIPアドレスを回収して再利用しています。
それでも、IPアドレスの枯渇が危惧されるようになったのです。
そこで、このIPアドレス枯渇の問題に対処するために、いくつかの方法が考えられました。
その1つがIPv6です。IPv6は、128ビットで構成されることから、
2128 = 3.4 × 1038
個
正確には
340,282,366,920,938,463,463,374,607,431,768,211,456個
約43億×約43億×約43億×約43億だけのIPアドレス数が確保できます。この数は、事実上、無限のアドレスと言ってよいほど、十分な数のIPアドレス空間です。枯渇の心配は、無用です。
しかし、IPv6にすぐに移行するには、さまざまな障害があります。ネットワーク回線、サービスプログラム、ネットワーク端末が、IPv6に対応しなければならないからです。
今のところ、IPv6に移行するメリットや必要性が高くないため、利用されているとは、言いがたい状況です。
IPv6が広く普及してゆくのかどうかは、まだ、分かりませんが、多くのベンダーがIPv6をサポートしています。IPv4からIPv6への移行は、徐々にでは、ありますが、進んでいることは確かです。
ネットワーク技術者として、IPv4からIPv6への移行に備えて、IPv6を学習しておくことは、重要です。
◆IPv6のメリット
IPv6のメリットには、次のようなことが挙げられます。
●128ビットのアドレス空間により、IPアドレスの枯渇の心配が無用
●IPv6を導入すれば、基本的にアドレス変換が不要なり、NAT機能に起因するトラブルが解消します。
●IPアドレスを自動生成することもできるので、煩わしいIPアドレスの設定の手間が削減される。
●ネットワークの構成変更に対し柔軟性がある。アドレス変更に伴う作業を、ユーザに対して透過的に行うことが可能
●IPv6ヘッダは、IPv4ヘッダより簡素化されているため、ルータやスイッチの負荷が少ない。
●IPv4では、ブロードキャストアドレスを使いましたが、IPv6では、マルチキャストを使う。
●厳密にアドレスが階層化されているので、効率よく集約することができる。
次の「IPv6(IPv4・IPv6ヘッダフォーマット)」では、IPv4とIPv6ヘッダを紹介します。
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