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◆オートネゴシエーションの仕組み(その1)
※動作確認は、Catalyst2950スイッチで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
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◆オートネゴシエーションの仕組み(その1)
オートネゴシエーション機能を有効にしているインタフェース同士が物理的に接続されるとFLP(Fast Link Pulse)バーストと呼ばれるパルス信号を送信します。
10BASE-Tの場合には、同様な信号にNLP(Normal Link Pulse)と呼ばれるパルス信号を使用します。FLPは、このNLPを拡張した信号で、NLPとの互換性があります。
●100BASE-TXの動作
FLPに自分がサポートできる通信モード情報を付加して、お互いに送信し合うことで、お互いがサポートする通信モードで、最も優先順位が高いモードに設定します。
通信モードの選択優先順位は下表のようになっています。
優先順位 |
通信モード |
1 |
100BASE-T2 全2重 |
2 |
100BASE-TX 全2重 |
3 |
100BASE-T2 半2重 |
4 |
100BASE-T4 半2重 |
5 |
100BASE-TX 半2重 |
6 |
10BASE-T 全2重 |
7 |
10BASE-T 半2重 |
●100BASE-TXでモード不一致となるケース(相手側が10Mbpsの全2重)
下図の構成を例に説明してゆきます。
クライアントPCのオートネゴシエーション機能は有効で、接続先のスイッチ側のポートの設定が固定の通信速度が10Mbpsの通信モードが全2重の場合です。
1.クライアントPC側は、オートネゴシエーションなのでFLPを送信します。しかし、相手側のスイッチは固定モードのため、FLPを送信しないので、クライアントPCは、FLPを受け取りません。
2.固定モードに設定しているスイッチは、10Mbpsなので、NLP信号を送出して、リンクが正常に機能しているを確認します。
3.NLPを受信したクライアントPCは、信号の10Base特有の信号の形から、相手側であるスイッチはの通信速度が10Mbpsであると判断します。
4.信号の形からPC側は速度10Mbpsであることを検出することができますが、相手先であるスイッチが、全2重か半2重を判断することができません。
5.通信モードの判断ができない場合、オートネゴシエーションに設定されている機器は、半2重に設定するようになっています。この場合、クライアントPCは、半2重に設定されることになります。
6.最終的にお互いの通信モードが、一方が全2、もう一方が半2重となり通信モードが異なるため、適切な通信を行うことができなくなってしまいます。
これの減少を防ぐためには、両方で通信速度と通信モードを同じ設定にする必要があります。
次の「オートネゴシエーションの仕組み(その2)」では、一方がオートネゴシエーション機能が有効で、もう一方が固定の設定で、通信速度が100Mbpsの通信モードが全2重の場合に起こる不具合について説明します。
「オートネゴシエーションとは」 ← 前項 | 次項 → 「オートネゴシエーションの仕組み(その2)」
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