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◆Proxy ARP(その4)

※動作確認は、Cisco2500、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
 資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。

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◆Proxy ARP(その4)

Proxy ARP(その3)」の続きです。

Proxy ARP(その3)」では、Proxy ARP機能が無効な場合、Pingが通らないことが確認しました。

 ここでは、Router_A上で、Proxy ARP機能を有効にし、コンピュータAからコンピュータBにPingを行って動作検証してゆきます。

ネットワーク構成は、下図の通りです。ネットワークアドレスが包含関係になっています。



◆Router_Aの設定

Router_AのF0インタフェースのProxy ARP機能を有効化します。

Router_A(config)#int f0
Router_A(config-if)#ip proxy-arp

これで、F0インタフェース上で、Proxy ARP機能が有効になりました。

コンピュータAからコンピュータBにPingを行います。

C:¥>ping 172.16.2.1


今度は、Pingが届きました。

ここで、各ネットワーク機器のMACアドレスを思い出して下さい。以下のようになっています。

端末 MACアドレス
コンピュータAのNIC 00:1E:8C:C8:02:35
コンピュータBのNIC 00:13:D4:C0:08:D6
Router_AのF0 00:0C:CE:4B:B7:A6
Router_AのE0 00:0C:CE:4B:B7:A7

コンピュータAのarpテーブルを確認します。ARPテーブルを確認するには、「arp -a」コマンドを入力します。

C:¥>arp -a


 コンピュータBのIPアドレス「172.16.2.1」のMACアドレスが、Router_AのF0インタフェースのMACアドレスになっています。

Router_Aのarpテーブルを確認します。

「show arp」コマンドを実行します。「show ip arp」でも同様の結果が得られます。

Router_A#show arp
Protocol  Address          Age (min)  Hardware Addr   Type   Interface
Internet  172.16.2.254            -   000c.ce4b.b7a7  ARPA   Ethernet0
Internet  172.16.1.254            -   000c.ce4b.b7a6  ARPA   FastEthernet0
Internet  172.16.1.1              1   001e.8cc8.0235  ARPA   FastEthernet0
Internet  172.16.2.1              5   0013.d4c0.08d6  ARPA   Ethernet0

コンピュータAのMACアドレスを学習していることが分かります。

 以上のことから、コンピュータAから「172.16.2.1」を目標IPアドレスとしたARP応答にRouter_Aが、F0のMACアドレスで応答したことが分かります。

●Router_Aの設定
!
hostname Router_A
!
enable password cisco
!
!
interface Ethernet0
 ip address 172.16.2.254 255.255.255.0
 no ip proxy-arp
 half-duplex
!
interface FastEthernet0
 ip address 172.16.1.254 255.255.255.0
 speed auto
!
line vty 0 4
 password cisco
 login
!



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