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◆copyコマンド(設定の保存)

※動作確認は、Cisco2500、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。

◆copyコマンド(設定の保存)

 ルータの設定ファイルは、RAMの中に「running-config」として保存されます。

 この設定ファイルは、RAMに保存されるので、ルータの電源を切ってしまうと消えてしまいます。

 そこで、設定を残しておきたいのなら、この「running-config」を消えないメモリなどに保存しなければなりません。

 普段は、NVRAMに保存するようになるのですが、TFTPサーバへ保存することもできます。


「copy」コマンドは、特権モードで行います。

●copy running-config startup-config

 RAMにある「running-config」を、「startup-config」にコピーします。一般的に設定は、NVRAMに保存されます。そうすれば、ルータの起動時に、「startup-config」が読み込まれて起動するので、設定の内容が反映された状態で起動します。

●copy startup-config running-config

NVRAMに保存されている「startup-config」を「running-config」にマージします。

【注意】
設定ファイルは、コピーといってもマージなので注意が必要です。
例えば、コピーされる側とコピー元が次のような場合

コピーされる側 コピー元
hostname Tokyo
interface ethernet0/0


shutdown
hostname Osaka
interface ethernet0/0
ip address 192.168.1.1 255.255.255.0


マージされた結果は、

hostname Osaka
interface ethernet0/0
ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
shutdown

になります。

同じコマンド「hostname」は、上書きされ
「ip address 192.168.1.1 255.255.255.0は、」設定されていないので、追加されます。
「shutdown」コマンドは、同じコマンドがないので、変更ありません。

●copy running-config tftp

 RAMの「running-config」をTFTPサーバにコピーします。コマンドを入力するとTFTPサーバのIPアドレスを聞かれます。続いて保存するファイル名を聞かれます。デフォルトは、「ルータ名-confg」になります。このファイル名でよければ、Enterキーを押します。

Tokyo#copy running-config tftp
Address or name of remote host []? 192.168.1.1
Destination filename [tokyo-confg]?
.!!
417 bytes copied in 4.608 secs (104 bytes/sec)

●copy tftp running-config

TFTPサーバから、設定ファイルをRAMにダウンロードします。ダウンロードするとすぐに反映されます。

下の出力例では、ルータの名前が変わっていることが分かります。

Router#copy tftp running-config
Address or name of remote host []?
?Host name or address not specified
Router#copy tftp running-config
Address or name of remote host []? 192.168.1.1
Source filename []? tokyo-confg
Destination filename [running-config]?
Accessing tftp://192.168.1.1/tokyo-confg...
Loading tokyo-confg from 192.168.1.1 (via Ethernet0/0): !
[OK - 417/4096 bytes]

417 bytes copied in 0.709 secs
Tokyo#
00:13:53: %SYS-5-CONFIG: Configured from tftp://192.168.1.1/tokyo-confg
Tokyo#

●「copy startup-config tftp」と「copy tftp startup-config」

基本的に、「copy running-config tftp」や「copy tftp startup-config」と同じです。

TFTPサーバは、フリーのものがいくつかあります。使い易いものをダウンロードしてきて使いましょう。

こちらで、「ネットワークTOOL」でTFTPサーバがダウンロードできるサイトをいくつか紹介しています。

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