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◆ルータの通常の起動プロセス
※動作確認は、Cisco2500、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
◆ルータの通常の起動プロセス
Ciscoルータの起動の仕組みを理解しておけば、ルータの起動障害時に役に立ちます。
滅多には、起こりませんが、IOSが壊れてしまうこともあります。
IOSを復旧する時やパスワードをリカバリーする時に、復旧するには、起動プロセスをどこで変更すればいいのかが理解できまし、ルータのトラブル時にどこで問題が発生しているのか、原因を追究するのに役立ちます。
パスワードリカバリーについては、「パスワードリカバリー(ルータ)」で紹介しています。
ルータを設定しているとついつい誤ってIOSを消してしまうケースについては、「設定の保存時の注意(IOSが消去される)」で紹介しています。 |
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それでは、下の図を見ながらルータの通常の起動プロセスを確認してゆきましょう!
ルータの電源を入れると、通常はルータのコンフィグレーションレジスタの値を0x2102で運用していると思われるので、以下のプロセスで起動することになります。
@POST
↓
ABootstrap
↓
Bコンフィグレーションレジスタの値の読み込み
↓
CIOSの読み込み
↓
Drunning-configの読み込み
それでは、各プロセスで何が、行われるのか、もう少し具体的に紹介してゆきます。
@POST
ルータの電源を入れるとPOSTが実行され、ハードウェアのチェックが行われます。異常がある場合は、ここで動作が中断されます。
ABootstrap
BootstrapがROMからRAMに呼び出されて実行されます。Bootstrapは、IOSの検索や読み込みに必要なプログラムです。
Bコンフィグレーションレジスタの値の読み込み
コンフィグレーションレジスタの値を読み込み、ブートフィールドからIOSの読み込み先を判断する。
CIOSの読み込み
通常、ルータのコンフィグレーションレジスタには、0x2102が設定されているので、FlashからIOSを読み込み、RAMに展開する。
Drunning-configの読み込み
IOSが起動すると、NVRAMに保存されている「startup-config」をRAMに展開します。展開して内容は、「running-config」に反映されます。「startup-config」がない場合は、Setupモードに移行します。
Setupモードについては、こちら「setupモード」で紹介しています。
また、ルータの起動には、コンフィグレーションレジスタの値が、大きく関わってきます。
コンフィグレーションレジスタの詳細については、こちら「コンフィグレーションレジスタ」で紹介しています。
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<関連コンテンツ>
・ルータの通常の起動プロセス
・ルータの起動プロセス詳細
・ROMモニタ(0x2100)
・RxBoot(0x2101)
・IOS起動(0x2102〜0x210F)
・コンフィグレーションレジスタ
・コンフィグレーションレジスタを変更する
・boot systemコマンド
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