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◆HDLC
※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。
◆HDLC
HDLCは、High-Level Data Link Controlの略です。ハイレベルデータリンク制御手順とも呼ばれます。ISOによって標準化されたデータリンク層のプロトコルで、専用線や回線交換で使用されています。
ポイントツーマルチポイントにおける通信が可能ですが、現在では、ABM(Asynchronous Balanced Mode)を使ったポイントツーポイントでの通信で使用されています。
HDLCは、各種のプロトコルの原型になっており、X.25、ISDNのレイヤ2プロトコル、フレームリレーやPPPの手順の原型となっています。
同期方式としてフラグ同期を使用し、フレームの先頭と最後にフラグシーケンス「01111110」の8ビットが付加されてフレームが送信させるようになっています。
また、誤り検出のため、16ビットのFCSフィールドが定義されており、検出方式には、CRC方式を採用されています。この仕組みにより、複数ビットに及ぶバースト誤りも検出することができます。
下の図は、HDLCフレームのフォーマットです。
フィールド名 |
説明 |
フラグシーケンス |
フレームの始まりと終わりを示す「01111110」。送信側では5つの連続した1が出現した場合、6ビット目に強制的に0を挿入するようになっています。受信側では、この0は取り除き上位層に渡します。 |
アドレス部 |
アドレスフィールド |
制御部 |
制御フィールド |
FCS |
フレームチェックシーケンス。誤り検出の為に使用されます。 |
上図を見れば気づくと思いますが、HDLCヘッダには、ネットワーク層プロトコルを識別するための情報が入っていません。これを補完する為に、HDLCは各ベンダーごとに独自の実装を行っています。そのため、ベンダー間の通信ができないのが一般的です。
例えば、Ciscoルータでは、Cisco HDLCを採用しており、ISO標準のフレームフォーマットとは、少し違います。
HDLCは、ベンダーごとに仕様が異なっている場合があるので、ベンダー間の通信では、PPPなどの別のプロトコルでカプセル化を行う必要があります。
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