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◆SMTPヘッダ情報

※ネットワークの学習は、TCP/IPを学ぶことから始めることをオススメします。TCP/IPは、今日のLANやインターネットを支えている重要な技術になっています。ここでは、これからネットワークを学ぼうとする方に必要なネットワークの用語やテクノロジーの紹介、そして、TCP/IPプロトコルの基礎知識を中心に説明してゆきます。
 資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。

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◆SMTPヘッダ情報

 メールにはヘッダ情報が付いています。何故、本文以外のヘッダ情報が必要なのでしょうか?

 郵便で考えてみます。郵便には、書留サービスというのがあります。このサービスは、引き受けから配達までの郵便物等の送達過程を記録しておき、万一、郵便物等が壊れたり、届かなかった場合に、損害額を賠償してくれるサービスです。

 また、書留の受領証に記載されている引受番号を用いることで、郵便追跡システムで、配達状況を確認することもできます。

電子メールも同じような仕組みがあります。それを実現するために転送過程がメールヘッダに記録されています。

 メールヘッダには、メールが送信されて宛先に届くまでの履歴が記録されています。私達がメーラーを使って見ているのは、ヘッダの下側にある本文部分だけなのです。メーラでは通常、メールヘッダを見せないようにしています。

 トラブルがなければ、メールヘッダの情報を確認する必要はありません。普段の利用にメールヘッダーの中身まで確認する必要がないからです。

 メールヘッダが確認できないわけではありません。メーラーはメニューからヘッダの内容を確認できるようにしています。

 転送過程を記録しておくことで、発信した送信元アドレス、コンピュータやサーバの情報を確認することができるため、スパムメールやウイルスメールを見極めることができます。

 スパムメールやウイルスメールは送信者や経由するコンピュータやサーバを事実と異なるものに偽装しています。

またメールヘッダには、転送過程だけでなく、複数の人にメールを送るCCやBCC の情報も記録しています。

メールヘッダには下表の項目があります。

●SMTPのヘッダ情報
項目 内容
Date: メールの発信日時
From: メールの発信元アドレス
Sender: メールの送信者のアドレス。
From:はメール原稿の作成者を表し、共著した場合には、From:に複数のアドレスを指定することができます。Sender:は、実際にメールを送信した者のアドレスを表す。
 メーラーの制約で、通常From:に1つのアドレスしか記載できないものが多いので、通常、Sender:が意識されることはありません。
To: メールの送信先アドレス
Cc: メールの共同送信先アドレス
Bcc: 同上(受信者のメール上では削除される)
Subject: メールの表題
Message-Id: 電子メールの識別ID。ネットワークで唯一の値が割り与えられる。
Received: 電子メールの配信経路での受信したサーバ名。各MTAごとに追加され、経路追跡に利用される。
Reply-to: 送信元と違う電子メールアドレスへの返信を要求する場合に付け加えられる。エンベロープのMAIL FROM:の内容。
In-Reply-To: 返信時にどのメールへの返信かを示すヘッダ。通常はMessage-IDが引用される。
References: 返信時に使用されるヘッダ。References:とMessage-Id:が引用される。多くのメーラーは、この値を用いてスレッド表示を行う。
Return-path: メールが宛先に届かない場合のエラー通知を行うためのアドレス。
Mime-Version: MIMEのバージョンを示す。
Content-Transfer-Encording: エンコードタイプを示す。

メールサーバは、このヘッダー情報を読み取って仕分けなども行っています。

 ちょっとややこしい話なのですが、実際のSMTPの通信では、メールヘッダは使われていません。メールヘッダが、郵便でいうところの封筒に書く宛先や送信元の住所を示しているように思えますが、SMTP通信においては、封筒の役割を果たすエンベロープが使われています。

 メーラーを使ってメールを作成するとメールヘッダとメール本文が作られます。実際にメールを送る時には、SMTPコマンドで通信を行うため、エンベロープにメールヘッダの情報がコピーされて通信が行われています。

メールサーバの仕事」 ← 前項 | 次項 → 「メールヘッダとエンベロープ



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