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◆無線LANの種類

※動作確認は、Cisco2500、Cisco1710、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
 資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。


※BUFFALOの「WHR-AMPG」を使用した設定例を紹介していますが、ブロードバンドルータの設定は、どの機種も似たようなものです。他のブロードバンドルータをお持ちの方でも、同じような設定ができると思います。

◆無線LANの種類

 無線LANには、いくつかの規格があります。現在、普及しているものには、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11a、IEEE802.11n などの規格があります。

 規格によって、使用する無線周波数帯や、転送速度が異なります。無線LAN機器によっては、複数の規格に対応しているものや、まだ、仕様が正式に確定していない。ドラフト版IEEE802.11n の高速無線LANに対応している製品もあります。

※IEEE802.11nは、ドラフト版3.0を経て2009年7月に正式策定される予定(このコンテンツを作成時において)

 それでは、各規格の特徴を説明してゆきます。現時点で、ポピュラーな規格は、IEEE802.11b、IEEE802.11gです。使用する無線LAN用の機器は、下記を参考にして選んで下さい。


◆IEEE802.11b

 IEEE802.11b規格は、従来のIEEE802.11規格と互換性を持たせた規格です。無線周波数は2.4GHz帯を使用し、伝送速度を2Mbpsから理論上の最大で11Mbps出せます。家の中でも広い範囲でデータ通信が可能で、電波を使う他の機器との干渉が少ないため、安定して利用することができます。

 IEEE802.11gと同様に、フリースポットと呼ばれる無線LANアクセスポイントを設置した公共空間(駅や公共機関、宿泊施設、カフェなど)で利用できます。

※最大転送速度は、理論上の速度です。通信の手順等により、実効速度は、もっと遅くなります


◆IEEE802.11g

 IEEE802.11gは、IEEE802.11.bの上位互換の方式で、IEEE802.11.bの方式にも対応できます。その為、IEEE802.11.bで無線LANを構築していた場合に、IEEE802.11gを利用すればスムーズに、移行することができます。

無線周波数は、IEEE802.11.bと同じく、2.4GHz帯を使用し、理論上の最大伝送速度が、54Mbps出せます。

※最大転送速度は、理論上の速度です。通信の手順等により、実効速度は、もっと遅くなります。

◆IEEE802.11a

 IEEE802.11b規格では、従来のIEEE802.11規格との互換性がとられましたが、こちらは、互換性にとらわれず、当時の最新技術を用いて規格化されました。

 無線周波数には、5GHz帯を使用し、理論上の最大伝送速度は、54Mbps出せます。部屋の中だけで利用する場合は、電波が届き易く安定して利用できますが、別々の部屋や階が違う場所は、電波が届きにくくデータのやり取が不安定になります。

 IEEE802.11aに使用されているチャネルの中心周波数は、2005年5月の省令改正により、日本国内で使用されてきたJ52(5.15〜5.25GHz)の4チャネル配置から、国際的に標準になっているW52の4チャネルに変更され、新しくW53の4チャネルが追加された為、W52、W53では、5.15〜5.35GHzが使用されています。

これにより、合計8チャネルが利用可能になりました。

 さらに、2007年1月の省令改正で、屋外で利用可能なW56の11チャネルが追加され、チャネル数は合計19チャネルに利用できるようになっています。

この追加されたチャネルは、屋外でも利用することができます。

 チャネル配置の変更が行われた為、802.11aに対応した製品を利用していても、製造された時期が異なる機器同士では、接続できないという事態が発生する可能性があります。

IEEE802.11aの魅力は、屋外で利用できることと、利用できるチャネル数が多いことが挙げられます。


◆IEEE802.11n

 この規格は、2006年3月にドラフト版1.0、2007年8月にドラフト版2.0が策定され、2009年9月に正式規格として認定されました。

 2.4GHz/5GHzの無線周波数帯を使用して、最大伝送速度 600Mbps、実効速度で100Mbps以上でデータ通信を行うことができる規格です。従来の方式より、さらに高速なデータ通信が可能です。

※このコンテンツを作成した時点では、電波法上の理由により、300Mbpsに制限されています。

高速でデータ通信が可能な為、デジタルハイビジョン放送などの高画質の映像も楽しむことができます。

通常、無線ブロードバンドルータでは、複数の無線規格に対応しています。

例えば、BUFFALOの「WHR-AMPG」の場合、IEEE802.11b,g,aに対応しています。


次の「無線LAN-チャネルとは」では、無線LANのチャネルにについて説明します。



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