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◆名前付き拡張IPアクセスリスト(ip access-list extended)

※動作確認は、Cisco2500、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。
 資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。

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◆名前付き拡張IPアクセスリスト(ip access-list extended)

ここでは、「名前付き拡張IPアクセスリスト」を紹介します。

IOSバージョン11.2以降では、名前付きアクセスリスを作成することができます。

 IOSバージョン12.0より前は、拡張IPアクセスリストでは、100個までという制約があり、その数を超えてリストを作成しようとする場合に、名前付きアクセスリストを使用する必要がありました。

 ところが、IOSバージョン12.0以降では、十分すぎるぐらいのアクセスリストを作成できるようになっています。名前付きアクセスリストは、よりたくさんのアクセスリストを作成するためのものと言うより、アクセスリストに名前を付けることにより、何の処理を行うのか明確にする意味合いの方の方が強くなってきていると思います。

種類 番号の範囲
標準IPアクセスリスト 1〜99    ※IOS12.0以降では、1,300〜1999も使用可能
拡張IPアクセスリスト 100〜199 ※IOS12.0以降では、2,000〜2699も使用可能


◆名前付き拡張IPアクセスリスト

名前付き拡張IPアクセスリストを作成する時は、「ip access-list extended」コマンドを利用します。

「ip access-list extended」コマンドを入力すると、プロンプトが「config-ext-nacl」に変わります。

Router(config)#ip access-list extended {番号 | 名前}
Router(config-ext-nacl)#{permit | deny} {プロトコル} {送信元IP} {ワイルドカードマスク} {宛先IP} {ワイルドカードマスク} [オプション]

※番号は、100〜199までの値を指定することもできます。


 プロンプトが「Router(config-ext-nacl)#」と表示されたら、拡張IPアクセスリストの「permit」、もしくは、「deny」からの構文で入力します。拡張アクセスリストの入力を止める時は、「exit」で抜けます。

 拡張IPアクセスリストと同様、リストの最後には、暗黙の「deny ip any any」が追加されることを忘れないで下さい。

●名前付き拡張IPアクセスリストの入力例
Router(config)#ip access-list extended sales-filter
Router(config-ext-nacl)#deny tcp 192.168.1.0 0.0.0.255 host 192.168.2.2 eq
$2.168.1.0 0.0.0.255 host 192.168.2.2 eq www
Router(config-ext-nacl)#permit ip any any
Router(config-ext-nacl)#exit
Router(config)#

「show running-config」で確認すると以下のように出力されます。

●「show running-config」実行時のアクセスリスト部分
!
ip access-list extended sales-filter
 deny   tcp 192.168.1.0 0.0.0.255 host 192.168.2.2 eq www
 permit ip any any
!


◆名前付き拡張IPアクセスリストの適用

名前付き拡張IPアクセスリストをインタフェースに適用するには、以下のコマンドを使用します。

Router(config-if)#ip access-group {番号 | 名前} {in | out}

<注意>
・名前付き拡張アクセスリストは、「access-class」(仮想回線)には、適用できないので注意して下さい。
・名前付きアクセスリストの場合、指定したリストを削除することはできますが、リストの順番を変更したり、後から最後尾以外にリストを追加することができません。


次の「ACL(access-class)」では、仮想回線(Telnet)のアクセス制限を行うアクセスリストについて紹介します。

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