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◆ルータのコンポーネント

※動作確認は、Cisco2500、Cisco1720、Cisco1721、Cisco2611、Cisco2650、Cisco3620シリーズのルータ、Catalyst2900、Catalyst2950シリーズのスイッチなどで確認しています。コマンド、出力結果、動作は、機種、IOSのバージョンで異なる場合があります。

◆ルータのコンポーネント

 Ciscoルータには、ROM、RAM、NVRAM、Flashの4種類のメモリを内蔵しています。

 ルータを設定したり、管理する上で、これらのメモリの特徴とどこに何が保存されているのかを把握しておく必要があります。

 例えば、電源を切っても設定ファイルを残しておきたい場合には、電源を切っても内容が消えないNVRAMに記憶させる必要があります。

 どこに何が保存されているのか、下に図に示してみました。


下の表は、各メモリの特徴をまとめたものです。

メモリ名 特徴
ROM 読み込み専用。電源を切っても内容は、消えません。
RAM 読み書き可能。電源を切ると内容が消えます。
NVRAM 読み書き可能。電源を切っても内容は、消えません。
Flash 読み書き可能。電源を切っても内容は、消えません。IOSを格納します。

なぜ、どこに何が保存されているのか、知っておく必要があるのでしょうか?

例えば、ルータを設定したら、保存すると思います。

 設定した内容は、「running-config」の中に入っています。ところが、「running-config」は、RAMの中に保存されていますから、ルータの電源を切ると、せっかく設定した内容が全て消えてしまいます。

電源を切っても設定ファイルを残しておきたい場合には、

Router#copy running-config startup-config

とコマンド入力し、

 「running-config」をNVRAMにある「startup-config」にコピーする必要があります。そうすれば、NVRAMに保存するわけですから、ルータの電源を切っても設定内容が消えることはありません。

また、

 IOSをアップグレードする際にも、どこに保存されるのか把握しておく必要があります。tftpサーバに置いてある新しいIOSをルータにダウンロードしてコピーする場合、以下のコマンドを使います。コマンドの意味は、「tftpサーバからFlashにコピーする」です。

Router#copy tftp flash

 IOSをアップグレードする際にも、新しいIOSをどこにコピーするのかにどのメモリを使うのか指定することになります。
※IOSとは、ルータを動かすためのOSです。

 このように、ルータのメモリの種類と特徴、そして、どこに何が保存されるのか知っておくことは、ルータを操作する上で必要です。

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