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◆OSPF(シングルエリア_その1)
※動作確認は、CentreCOM8624XLでのみ行っております。他のアライド製品においても類似点が多いと思うので参考になると思います。詳細についてはアライドテレシスのサイトで、ご確認下さい。
 資格取得が就職、転職、派遣に有利なのは確かですが、「資格=即戦力」とは言えません。実機を操作して資格取得と同時に就職・転職・派遣後に求められるエンジニア(仕事・ジョブ・ワークの達人)としての即戦力を養いましょう。

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◆OSPF(シングルエリア_その1)

◆シングルエリアOSPFを構築する

 レイヤ3スイッチは、もちろん、ルーティングプロトコルをサポートしています。ここでは、ダイナミックルーティングを行うためOSPFを使用してみます。下の図のように構築してゆきますが、見てお分かりのようにループ構造になっています。全てのレイヤ3スイッチの設定が終わるまで、配線は行わないで下さい。



◆近接関係

 OSPFでは、ルーティング情報を共有するために、近接関係を結びます。この近接関係は、adjacency(アジャセンシ)と呼ばれます。自分が接続されているOSPFネットワーク上で、隣接関係が確立されると、リンクステート情報を交換します。

例えば、下の図のように5台のルータがある場合、10の隣接関係が必要になります。


n 台のルータがあれば、n×(n−1)÷2 の隣接関係が必要となります。

 と言うことは、10台ルータがあれば、45の隣接関係が必要になることになります。これだと、ルータの数が増えれば増えるほど、よりたくさんの隣接関係が必要になってきます。

 隣接関係を確立して、全ての隣接ルータとリンクステート情報を交換したとすると、オーバーヘッドがすごいことになってしまいます。


◆DR、BDRの選出

そこで、OSPFでは、次の3種類のネットワークを自動的に認識し、DR、BDRを選出するようになっています。

※DR(designated router): 「代表ルータ」と呼ばれています。
※BDR(backup designated router: 「バックアップ代表ルータ」と呼ばれています。
※DROTHER : DR、BDRに選出されなかったルータです。

●ブロードキャストマルチアクセス: イーサネットなど
●ポイントツーポイントネットワーク: PPP、HDLC
●非ブロードキャスト マルチアクセス(NBMA): フレームリレーなど

 ブロードキャストマルチアクセス、非ブロードキャスト マルチアクセスでは、DR、BDRの選出を行い、ポイントツーポイントネットワークでは、DR、BDRの選出は、行われません。

 DRは、ブロードキャストセグメント内の全ての他のルータと隣接関係を結び、セグメント内の他のルータは、自分のリンクステート情報をDRに送信します。もし、DRに障害が起こったとしてもBDRがDRの役割を引き継ぐようになっています。

 DR、BDRを選出することによって、リンクステート情報の交換でのオーバーヘッドを減らし、帯域幅を節約するようになっています。

 ちなみにDR、BDRを選出することによって、5台のルータ環境では、DR、BDRは、下の図のように、LSAを受信するようになります



 今から、構築するネットワークは、イーサネットなのでセグメント内で、1台ずつDR、BDRが選出されます。DR、BDRの選出される基準ですが、優先度(PRIORITY)とROUTERIDで決まります。

 DRの選出は次のルールで決まります。ただし、必ずしもこのルールでDR、BDRが選出されるわけでは、ありません。ルータ(レイヤ3スイッチ)の電源を入れるタイミングも影響してきます。OSPFのプロセスが起動するまでの間に、既に他のルータ(レイヤ3スイッチ)がDRに選出されている可能性があるからです。


◆DRの選出ルール

1.優先度が一番大きいものから、DR、BDRの順に選出される。


PRIORITY=0〜255で、数値が大きいほど優先度が高くなります。値が0の場合はDRに選出されません。

2.優先度が同じときは、ROUTERIDが大きいものから、DR、BDRの順に選出される。

 IPアドレスの番号が、大きいものがROUTERIDになります。アクティブインタフェースが2つあり、それぞれ「192.168.1.1」、「192.168.1.2」が振られている場合、「192.168.1.2」がROUTERIDになります。

※ROUTERIDは、自身の装置のインタフェースに振られたアクティブなIPアドレスの中でIPアドレスの中で最も大きなものが選択されます。

 OSPFの安定性を確保するために、常にアクティブインタフェースが存在するようにしておくために、ループバックインタフェースを設定する場合もあります。その場合は、DR、BDRの選出が少し変わってきますが、ここでは割愛します。


◆エリアの概念

 OSPFネットワークでは、小さなネットワークを1つのエリアとして設定し、複数のエリアをエリア0(バックボーン)に接続することで、ネットワークを階層構造に構築することができます。このエリアを定義する設計アプローチによって、ネットワークの変化をエリア内に留め、パフォーマンスを向上させることができます。

 各エリアは、必ずエリア0(バックボーン)に接続しなければなりません。複数のエリアを接続するOSPFネットワークのことをマルチエリアOSPFと言います。ここでは、エリア0(バックボーン)のみのシングルエリアOSPFを構築することにします。


 少し、前置きが長くなってしまいましたが、次の「OSPF(その2)」で実際に、シングルエリアOSPFを設定してゆきます。まずは、DR、BDRの選出にROUTERIDがどのように影響するかを検証してゆきます。



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